日本武道全集
それは「日本武道全集」で、全7巻のうち第3巻が弓術・馬術編です。これは7巻まとめて発刊されたのではなく、1巻ずつ順次配本され、第3巻は昭和41年 7月30日発行となっています。絶版ですが大きな図書館には置いてあるようですし、古書としては比較的入手しやすいのではないかと思います。
しかし、大抵は7巻揃いで10万円以上するようなので悩むところです。私は最初の古書店では分売をお願いして断られましたが、別の店で第3巻だけを見つけて運良く購入することが出来ました。1万2千円でした。前述のように、そもそも7巻セットで発刊されたわけではないので、根気よく探せば1冊ずつでも見つかるのでしょう。
本の内容は、歩射弓術(小笠原流・日置流各派)、騎射弓術(小笠原流・武田流)、馬術(小笠原流・大坪流・八条流)の流派毎の道統(系統)解説と伝書の一部です。伝書の部分は原文のままで解説等は無いので、読解するにはそれなりの知識が必要でしょう。
小笠原流に関しては先代宗家(弓馬術礼法小笠原教場30世宗家小笠原清信)が執筆されています。小笠原流の道統、射礼記(抄)、射方全書(上の巻)が50ページほどにわたって書かれています。射礼記(抄)は様々な儀式の概要、射方全書は射術の詳細です。
峯 茂康 | 2003/10/01 水 00:00 | comments (0)
| -
コメント